「綿の国星」は、昭和53年より少女漫画誌 “月刊LALA” にてシリーズ掲載された作品です。
大島弓子先生ならではの少女漫画のテイストを、存分に盛り込みながら、摩訶不思議で現実的な “ネコから見た日常” へ引き込んでいきます。
「綿の国星」はファンタジーなんです!
白いレースの服を着た少女の姿に描かれた子猫 “チビ猫” の可愛さは年月を経ても新鮮です!
物語の「さわり」だけを、簡単ですが、ご紹介していきます!
「綿の国星」
可愛い少女の姿=チビ猫で描かれる「綿の国星」は全4巻。
「綿の国星」は、おとなになったら人間になれる…と信じている子猫の“チビ猫”の物語。
チビ猫の飼い主・須和野さん家族やご近所の猫たちとのふれあいを通して描かれる“小さな子猫の”日常生活は、可愛い少女の姿=チビ猫で描かれるファンタジーの世界かと思いきや、猫の本能や人間の勝手なふるまいなどが、作者独特の目線で描かれていきます。
なかなかシビアで生活感たっぷり、意外性もたっぷりです。
各タイトルにも注目してお楽しみくださいね。「ミルクパン・ミルククラウン」「日曜日にリンス」「夜は瞬膜の此方」「ピップ・パップ・ギー」などなど、大島弓子先生ならではの言葉選びによって、タイトルからチビ猫ワールドに惹き込まれます。
綿の国星 1 シルク・ムーン プチ・ロード
白泉社文庫「綿の国星 1」 収録作品は5篇
「綿の国星」 雨降る春に須和野さんちの時夫くんに拾われ一命をとりとめた子猫。チビと名付けられた白い子猫は、大人になれば人間になれると信じてる。問題は須和野家のお母さんの猫アレルギーだが…。
「ペルシャ」 いろんなもの、いろんな猫。ご近所の猫から教えてもらう現実やルールにチビ猫の頭はこんがらがるけれど…。
「シルク・ムーン プチ・ロード」 自分がペルシャ猫らしいと知り、チビ猫はペルシャを目指して出かけることに。旅の途中出会った鈴木ブチ猫くんも加わり…。
「ミルクパン・ミルククラウン」 チビ猫は不思議に思ってる「ミルクにストップモーションをかけられないのはなぜ?TVみたいに、猫にもできるはず」と…。
「カーニバル・ナイト」 遊んで帰ったチビ猫の目に飛び込んできたのは山盛りのカリカリ。大喜びで食べたけど、夜が更けても朝になっても誰も帰ってこない…。
綿の国星 2 ピップ・パップ・ギー
白泉社文庫「綿の国星 2」 収録作品は5篇
「ピップ・パップ・ギー」 須和野家のお父さんは小説家。「書けない」スランプに陥ったお父さんをチビ猫は助けられるのか…。
「日曜日にリンス」 大事に隠しておいた魚の空き缶が消えちゃった!チビ猫はお腹をすかせながら空き缶を探しに出かけて…。
「苺苺苺苺バイバイマイマイ」 ああ魚、魚がとりたい!と、街の魚屋さんからお魚をとろうと何度もトライするチビ猫だけど…。
「八十八夜」 5月。そこいらのものをなでなでしているお嬢猫と出会うチビ猫。きけば飼い主が結婚相手を連れてきたので家出してきたというが…。
「葡萄夜」 町内の空き家に化け猫が出るという…。須和野家のお父さんとチビ猫は興味津々、化け猫に会いに家を訪ねてみると…。
綿の国星 3 お月様の糞(ふん)
白泉社文庫「綿の国星 3」 収録作品は9篇
「毛糸弦」 ミドルエイジ猫のニャーニャは美柑(飼い主:高校生)のボディガード。猫になりたいと願う美柑の恋が始まりそうな予感なのだが…。
「夜は瞬膜の此方」 須和野家のお父さんとお母さんが結婚前に訪れた海へ出かけるという。海というのはとてつもなく大きな池だと聞いたチビ猫は…。
「猫草」 赤ちゃんの誕生と引き換えに捨てられた少年猫のビー。赤ちゃんが来てから優しいママは変わってしまったけど、ビーは…。
「かいかい」 春5月の山へ彼女とハイキングに出かけた須和野家の時夫。リュックに忍び込んだチビ猫を連れてきてしまったと山中で気づき…。
「ド・シー」 ご近所で生まれた猫の赤ちゃん6匹。あまりの可愛さに連れて帰りたくなってしまったチビ猫は「この子をください」と…。
「ペーパーサンド」 白と青のまあるい猫砂があると聞いたチビ猫は興味津々。ペーパーサンドを使ってる子猫ホリーと出会う…。
「チャコールグレー」 恋人の去った寂しい部屋で一人暮らす青年。ある夜、窓から一匹の猫が侵入してきて…。
「晴れたら金の鈴」 ある日突然、須和野家のお父さんの元に、小説家志望の女性が弟子になりたいと押しかけてきた。おいしい猫マンマが期待できそうだと思うチビ猫だが…。
「お月様の糞(ふん)」 散歩中に出会った中年男性におやつをもらうチビ猫。そこに現れた女子高校生は、どうやらこの男性に恋してるようだけど…。
綿の国星 4 ギャザー
白泉社文庫「綿の国星 4」 収録作品は4篇+1篇
「ばら科」 自分とそっくりの猫・シャンと入れ替わり、チビ猫は生まれて初めて母猫や兄弟猫と暮らすことになるのだが…。
「ギャザー」 チビ猫が散歩中に出会ったのは、シャム猫姉妹のモルドとグリン。モルドたちの飼い主はかなりの高齢らしい…。
「ねのくに」 病気にかかり行き倒れた猫がいると知り、なんとか助けようとするチビ猫だが、ご近所猫たちは流行り病だから近づくなと警告してきて…。
「椿の木の下で」 いつものようにチビ猫が帰宅すると、須和野家みんなの関心が時夫が拾ってきた猫に移っていて、誰も自分をかまってくれない…。
「サヴァビアン」 愛猫サバとの出会いを描く短篇。お互いを探り合うような最初の頃や、同居人として互いを認める時間を綴ります。少年のような姿に描かれた“子猫サバ”が印象的。
コメント
[…] 「綿の国星」についてはこちらもどうぞ! […]
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